ごく普通の日本人が出逢った外資系企業の世界 2.0

日用品・化粧品・IT業界における外資系企業での経験を通して学んだことをまとめたサイトです。某電子書籍サイトで「2011年秋のビジネス書厳選5冊」に選ばれた拙著「世界基準のビジネススキル - ごく普通の日本人が出逢った外資系企業の世界」はamazonのkindleunlimitedにて無料で読んで頂くことができます。

ITのX次元的世界観と成否を決める要因

まだまだIT業界でのキャリアは始まったばかりなのですが、それでも今感じているこの世界の仕組みのようなものを書き留めておきたいと思います。

IT技術によって、a) 現実世界がデジタルコピーされ、b) その中でいろんな試行錯誤や分析・実験が行われ、c) その結果が現実世界へとフィードバックされることができるようになりました。

デジタルコピー化された世界では物質的・時間的制約もないので、現実社会ではとても考えられない X次的な規模と効率で物事を進めることができます。

その仮想世界の大きさのベースが上記の a x b x c であるとすると、それぞれの分野で技術革新・応用革新が進めば、その世界の規模は加速度的に広がっていくことになります。

a の規模はどれだけのデータを現実世界からクラウドなどの仮想世界へコピーできるかによって決まります。グーグルが検索データを、アマゾンが顧客購入データを、マイクロソフトがオフィス関連データを、またそれ以外にもIoTデータなどを使ってこのステージでの自分のポジションというものを確立しようとしています。

b のステージでは、a で得られたデータを使って実験や分析などを行い、データを意味のある形に変換していきます。ディープラーニングなどの技術はこのステージで大きく発揮されます。そして、そのデータを効果的に活用することで、c のステージで現実世界に価値のある形でフィードバックされることになります。 

この世界での成否は、もちろん各社が持っている技術力に大きく依存するわけなのですが、技術革新とそのキャッチアップが急速に進んでいくこの世界において、その長期的な成功は現時点での技術力では保障されません。

では何が長期的な成功要因になるかというと、それは「世界を巻き込むビジョンとその熱量」なのではないかと思います。

アマゾンのAWSが成功した要因の一つはLinuxのオープンで挑戦的な気質を中に取り込んだことなのではないかと思いますし、グーグルはAlphaGoなどのわかりやすい形でAI技術の高さを伝えています。そこにいることが "COOL" で"意義のあること"だと感じてもらうことで、世界中の技術者やそれを世間に伝えていくメディア・ブロガー達の熱量を取り込み続けることが、継続的に革新を産み出していくための大きな要因になるのではないかと思います。

IT各社間で人材の激しい争奪戦が繰り広げられていますが、狭義あるいは広義的にそのコミュニティに参加したいと思わせる、その会社のビジョンや文化・価値観などで作られる総合的な魅力や人格が、その熱量を決めていくのではないでしょうか。

 

 

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