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ごく普通の日本人が出逢った外資系企業の世界 2.0

日用品・化粧品・IT業界における外資系企業での経験を通して学んだことをまとめたサイトです。某電子書籍サイトで「2011年秋のビジネス書厳選5冊」に選ばれた拙著「世界基準のビジネススキル - ごく普通の日本人が出逢った外資系企業の世界」はamazonのkindleunlimitedにて無料で読んで頂くことができます。

人は成長できるという確信

 

このブログのタイトルにもあるように、私自身はもともと外資系企業に縁のあるような人間ではなく、ごく普通の日本人です。大学の時は英会話力皆無、海外に行ったこともありませんでした。それでも社会人になって20数年間、チャレンジの連続の中でもこの外資系企業の世界を楽しめています。その理由の一つは「人は成長できる」という確信に基づく楽観性だと思います。

 

私の社会人人生は、つまづきと克服の繰り返しです。

最初に入社した日用品米系メーカーには、一度試験に落ちています。ただそれが納得いかず、人事の担当者の方に手紙(当時はまだメールとか日常的には使われていませんでした)を書いて、無理やり再試験を経て入れていただいたことが、私のキャリアのスタートでした。入社の際には「お前は同期に比べて1週遅れのスタートなんだから早く追いつけるように頑張れ」と言われて、結構凹みました。なので、最初の数年間はクビにならないように、会社から言われたことに一生懸命取り組みました。

3年目の時、現在某EC企業の社長を務めている当時の上司から、「君には期待していたのに失望した」と言われました。会社から言われたことにはがむしゃらに取り組むが、君自身の創造性やリスクをとってチャレンジしようという気持ちが感じられない、というのが理由でした。それまでクビにならないように、失敗しないようにとやってきたことが、逆に自分のパフォーマンスの足かせになってきたことに気づいた瞬間でした。それからは、失敗を恐れず、自分が正しいと思うことを貫き通すようになりました。そうすることで、自分自身が成功や失敗の経験から学ぶ機会も増え、結果的に会社からの評価も高まりました。

5年目の時に、初めての部下を持ちました。ただ、その時は自分で手を動かす仕事が楽しく、また組織というものにさほど興味を持っていませんでしたので、正直最初の部下には大したサポートもしてあげられませんでした。その後、29歳の時に初めて海外赴任となり、売掛金を担当する部署で部下を20人以上持つことになりました。そうなると、私一人の力ではどうしようもないことが増えました。そんな時、売掛金回収に関わるミスがチームで発生し、1万件近い顧客との対応に、三日三晩、不眠不休で取り組まなければならない事態となりました。絶え間なく続く顧客との電話対応、その辛さから泣き出す女性社員、阿鼻叫喚の中でも何とかチーム一体となって事態を収束させました。この出来事はキャリアの中で最も辛いものでしたが、この経験を通じて自分一人でできることの限界と、人に頼ることの大切さを心の底から学びました。

13年目の時、2度目の海外赴任で発展途上国を担当しました。配属されたチームに日本人は私一人で、ほとんどがインド人で構成されたチームでした。そこでは、日本でのビジネスで当たり前だと思っていたことが通じず、当時の上司から「お前ではこのビジネスは伸ばせない」と言われました。市場成長率の低い日本市場と、毎年2倍3倍で成長していく発展途上国の市場では、その戦略のあり方が根本的に違っていたからです。当たり前だと思っていた前提条件にもしっかりチャレンジする。それぞれのビジネスケースの特異性を理解してビジネスモデルを成功に向かってカスタマイズ・レバレッジする。こういったビジネスモデル構築のためのアプローチの楽しさと奥深さは、この時の経験を通して学びました。

 

失敗談を挙げはじめると枚挙に暇がありませんが、それらを通じて学び身につけてきたものが、今の私を構成していることは間違いありません。読み返してみると、先日の記事に書いた「転職しても活かせるポータブルスキル」のほとんどが、失敗を経て身につけたものです。そして、そのことに気づいた時から、私は自分のキャリアに関してとても楽観的になれました。成功しても失敗しても前に進むことができるわけで、変化しないこと・挑戦しないことが最大のリスクです。であれば、自分がやりたいこと・正しいと思うことに対して恐れず全力で取り組めば良いのであって、これは本当に精神的にも健全なことだと思います。

 

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