ごく普通の日本人が出逢った外資系企業の世界 2.0

日用品・化粧品・IT業界における外資系企業での経験を通して学んだことをまとめたサイトです。某電子書籍サイトで「2011年秋のビジネス書厳選5冊」に選ばれた拙著「世界基準のビジネススキル - ごく普通の日本人が出逢った外資系企業の世界」はamazonのkindleunlimitedにて無料で読んで頂くことができます。

ファイナンスマネージャーとしてのスキル・キャリアの積み上げ方

世の中いろんなタイプのファイナンスマネージャーの方がおられますが、いろんな企業・業種・国を担当してきて、自分なりに良かったなと思えるスキルの積み上げ方があるので、それを書き留めておきたいと思います。

 

1)最初に原価率が50%前後の業種で、複数カテゴリー・ブランドを展開している規模の外資系企業で、ファイナンスマネージャーとしてのキャリアをスタートする

 そもそもファイナンスという部署の機能は、外資系企業の方が歴史的に進んでいます。その中でも、コストの割合が原価・マーケティング費用・人件費など、いろんな要素にバランスよく配分されている業種(例えば日用品など)の方が、「コストを横断的に見てその取捨選択・優先順位を提言」するファイナンスとしてのスキルを磨きやすいように思います。また、複数カテゴリー・ブランドを持っている企業の方が、ポートフォリオを横断的に見て戦略と投資判断」をする機会も増えるでしょう。

ファイナンスマネージャーの価値は、「複数の要素を鳥瞰的に俯瞰して、企業戦略に基づいて一貫性のある投資を促進」しようとするとき、特に大きくなります。ビジネスに対するアプローチのスタンスは、仕事を始めて最初の数年で有る程度固まってしまう部分もあるので、この時期にビジネスを俯瞰する必要性に迫られる場所に身を置いた方がバランスよくスキルを身につけられるように思います。

 

2)ベースのファイナンススキルが身についたら、できるだけいろんな企業・業種・国での経験を積み上げる

 ファイナンスマネージャーとしての楽しさの一つは「ビジネスモデルを理解し、それを骨太に大きく育てていくための投資アドバイスを行う」ことだと思います。このビジネスモデルというのは、自分の担当するビジネスの置かれた状況(市場環境・自社の強みや弱み・目標)などによって、大きく変わります。例えば同じ化粧品のビジネスであっても、どの企業にも共通する成功モデルというものはありません。

ところが、同じ国の同じ企業の同じカテゴリーで長期間働いていると、その環境特有の要素があたかも普遍的なものであるかのような錯覚が生じます。いろんな環境のビジネスを経験することによって、その環境に長くいる人たちが持つバイアスというものが除かれ、純粋にビジネスモデルを育てていくための判断ができるようになります。

業界知識を掘り下げていくことは多くの職業にとって有用ですが、ファイナンスマネージャーとしての強みはむしろ既存の業界常識にとらわれないフラットで鳥瞰的な判断」にこそあるように思います。

 

転職も含めて、社内外での幅広いビジネス経験によって、ファイナンスマネージャーとしての視点の広さ(= 他部署に対するユニークな強み)が培われていくのではないかと思います。

 

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